ChatGPT Workを使うと、指示や参考資料から文書・表計算・プレゼン・レポートを作成し、内容を確認しながら修正できます。
ただ「資料を作って」と依頼するより、利用目的、対象者、情報源、出力形式、変更してはいけない部分を伝えることが重要です。とくに数式、表の構造、ブランド、スライド順などを維持したい場合は、最初に明示します。
この記事では、ChatGPT Workで編集可能な資料を作る基本手順、文書・表計算・プレゼンごとの指示方法、Google WorkspaceやExcelとの連携、参考ファイルとテンプレートの違いを解説します。
情報確認日:2026年7月11日(日本時間)
結論:目的・資料・形式・維持する部分・確認方法を先に伝える
資料作成で伝えたい5項目
- 目的:何を判断・説明・共有するための資料か
- 情報源:どのファイル、URL、アプリ、期間を使うか
- 出力形式:文書、表計算、プレゼン、レポートのどれか
- 維持する部分:数式、レイアウト、ブランド、表構造、スライド順など
- 確認方法:最終版にする前に、どこを人がレビューするか
ChatGPT Workは、資料を一度生成して終わるのではなく、下書きを作り、選択した箇所を修正し、既存ファイルやテンプレートへ合わせる流れに向いています。
Workと通常のChat・Codexの違いから確認したい場合は、ChatGPT Workとは?できること・Chat・Codexとの違いも参考になります。
ChatGPT Workで作成・編集できる資料
| 種類 | 作成例 | 最初に伝えたいこと |
|---|---|---|
| 文書 | 企画書、報告書、議事録、提案書、手順書 | 対象者、見出し構成、長さ、文体、根拠の示し方 |
| 表計算 | 比較表、予算表、進捗表、分析表、ダッシュボード | シート、列、数式、単位、並び順、グラフ |
| プレゼン | 営業資料、調査報告、経営会議資料、研修スライド | 枚数、対象者、ストーリー、スライド種類、ブランド |
| レポート・分析 | 市場調査、競合比較、顧客分析、プロジェクト振り返り | 調査範囲、評価基準、事実と推測の分離、引用方法 |
対応形式はプラン、ワークスペース設定、使用するアプリによって異なります。Google Workspaceが接続されている場合は、ネイティブのGoogle Docs、Sheets、Slidesを作成・編集できる場合があります。
資料を作成する基本手順
- 1
完成物を決める
資料の種類、対象者、利用場面、必要な長さを伝えます。
- 2
情報源を渡す
添付ファイル、接続アプリ、URL、対象期間を指定します。
- 3
守る条件を伝える
変更禁止の数式、書式、表の構造、ブランド、順序を明示します。
- 4
下書きを確認する
数値、出典、抜け漏れ、対象者に合う表現かを確認します。
- 5
選択部分を修正する
文章、表、グラフ、スライド単位で具体的な変更を依頼します。
- 6
共有前に最終確認する
機密情報、リンク、権限、計算結果、表示崩れを確認します。
文書を作成する方法
文書では、見出し構成と対象者を先に決めると、内容が散らかりにくくなります。事実、解釈、提案を混ぜたくない場合は、それぞれを分けるように指示します。
添付した会議メモと進捗表を使い、経営会議向けの報告書を作成してください。
構成は「要約・完了事項・未解決事項・リスク・次の判断事項」とします。
事実と提案を分け、根拠がない内容は推測として明記してください。
A4で3ページ程度の下書きを作り、最終版にする前に確認させてください。
既存の文書を編集する場合は、「全体を短くする」「この段落だけ対象者を変える」「主張の出典を確認する」といった、変更範囲が分かる指示が有効です。
表計算を作成する方法
表計算では、文章よりも構造の指定が重要です。シート名、列名、データ型、計算式、集計方法、並び順、グラフの種類を伝えます。
添付した候補一覧と見積書を使い、比較用の表計算を作成してください。
「入力データ」「比較」「要約」の3シートに分けます。
比較シートには価格、導入期間、機能、運用負荷、リスクの列を作り、
評価は5点満点にしてください。要約シートには推奨案と不足情報を表示してください。
元データの数値は変更せず、計算セルと入力セルが分かるようにしてください。
表計算で確認したいこと
- 単位と通貨が統一されているか
- 計算式が値へ置き換わっていないか
- 空欄、ゼロ、未取得データの扱いが適切か
- フィルターや並び順が利用目的に合っているか
- グラフの範囲、軸、凡例が正しいか
プレゼンを作成する方法
プレゼンは、情報量だけでなく、聞き手がどの順番で理解するかが重要です。対象者、会議の目的、枚数、各スライドの役割を伝えます。
添付した顧客調査から、プロダクト責任者向けの8枚のプレゼンを作成してください。
1枚目は結論、2〜4枚目は主要な課題、5枚目は利用者別の違い、
6枚目は機会、7枚目は提案、8枚目は次の判断事項にしてください。
各主張には根拠を付け、情報が不足する箇所は注記してください。
既存のマスタースライドとロゴ、フォント、色は変更しないでください。
スライドでは、文章を小さく詰め込むより、1枚ごとの役割を明確にします。グラフや図が必要な場合は、「何を比較して、何を読み取らせたいか」まで伝えると判断しやすくなります。
Google Docs・Sheets・Slidesと連携する方法
対応するGoogle WorkspaceアプリがChatGPTへ接続されている場合、WorkからGoogle Docs、Sheets、Slidesの作成や編集を依頼できます。
- ChatGPTで必要なGoogle Workspaceアプリを接続する
- Workを開き、作成または編集したいファイルを指定する
- アカウントや対象ファイルの選択を求められたら確認する
- 操作内容を確認し、必要な権限を承認する
- Google Workspace側でファイルを開き、結果を確認する
- 追加修正があれば、同じWork会話から依頼する
利用できる操作は、ファイル形式、プラン、ワークスペースの管理設定によって変わります。共有設定や外部送信を伴う場合は、対象アカウントと共有範囲を確認します。
Microsoft Excelを編集する方法
Microsoft Excelは、ChatGPT for Excelアドインへサインインし、対象のブックを開いた状態で編集を依頼できます。維持するシート、数式、値、書式、グラフを具体的に伝えます。
PowerPointについて:OpenAIの案内では、Workのデスクトップ連携フローにMicrosoft PowerPointは公開時点で含まれていません。プレゼン作成の対応方法は、利用中の画面と接続サービスを確認してください。
参考ファイルとテンプレートの違い
| 種類 | 役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 参考ファイル | 今回の成果物で、見た目や構成の例として使う | 既存資料に似せたい単発の依頼 |
| テンプレート | 参考ファイル、指示、期待する出力をまとめて再利用する | 週次報告、月次資料、定例会議などの繰り返し作業 |
参考ファイルを使うときは、「何を残し、何を入れ替えるか」を伝えます。たとえば、「マスター、色、見出し順は残し、本文だけ添付調査へ差し替える」という指示です。
作成した資料を確認・修正する方法
デスクトップ版では、対応する文書、表計算、プレゼン、PDFを開き、変更したい部分を選択して修正を依頼できます。
- 文章を選び、「この主張の根拠を示して」と依頼する
- グラフを選び、「項目名を短くし、単位を追加して」と依頼する
- スライドを選び、「結論を先にし、文字量を半分にして」と依頼する
- 表の範囲を選び、「数式を維持したまま新しい行を追加して」と依頼する
「もっとよくして」だけでは、変更範囲が広くなります。対象、問題点、期待する状態をセットで伝えると修正を確認しやすくなります。
資料の品質を確認するチェックリスト
- 重要な数値が元資料と一致している
- 事実、解釈、提案が区別されている
- 出典や参照先が正しい
- 対象者に不要な専門用語が残っていない
- 数式、表、グラフが正しく動く
- ブランド、ロゴ、色、フォントの扱いが適切
- 機密情報や個人情報が含まれていない
- 共有権限と送信先が正しい
ChatGPT Workの資料作成でよくある質問
テンプレートがなくても資料を作れますか?
作成できます。既存の構造、ブランド、定例フォーマットへ合わせたい場合に、参考ファイルやテンプレートを追加します。
作成した資料をそのまま配布してもよいですか?
数値、引用、リンク、権利、機密情報、共有範囲を確認してから利用します。重要な意思決定に使う内容は、元資料との照合も必要です。
既存の数式を壊さずにExcelを編集できますか?
維持する数式、シート、範囲を明示して依頼できます。ただし編集後は、代表的なセルと集計結果を必ず確認してください。
Google SlidesとPowerPointの両方に対応していますか?
Google Workspaceが有効な環境ではGoogle Slidesを扱える場合があります。Microsoft PowerPointはWorkのデスクトップ連携フローに公開時点で含まれていないため、現在の対応状況を画面で確認します。
まとめ
ChatGPT Workで資料を作るときは、完成物の種類だけでなく、利用目的、対象者、情報源、維持する部分、確認方法を伝えることが重要です。
- 文書は見出し構成、文体、事実と提案の分け方を指定する
- 表計算はシート、列、数式、単位、グラフを指定する
- プレゼンは対象者、枚数、ストーリー、各スライドの役割を指定する
- 繰り返し作業では参考ファイルよりテンプレートが便利
- 共有前に数値、出典、権限、機密情報を確認する
最初は既存の小さな資料を1つ選び、「どこを残し、何を変えるか」を明確にして編集を試すと、Workの得意な進め方を理解しやすくなります。