AI動画の絵コンテは、絵を細かく描く前に、一カットで何を伝えるかを決めます。映像と音声を同じ表に置くと、生成したい見た目と、視聴者へ届ける説明のずれに気づけます。
見終えた人の行動を、一つ決める
例として、社内の会議室予約を説明する30秒動画を考えます。理解目標は「予約前に空き時間を確認する」です。サービス全体の機能紹介や料金説明まで入れず、今回の行動につながる順序を選びます。
先に、視聴者、視聴する場所、完成の長さ、最後にしてほしいことを書いてください。同じ30秒でも、音声を聞ける研修と、無音で流れるSNSでは必要な文字が違います。
カットの役割と、素材の作り方を並べる
| ID・尺 | 伝えること | 映像・素材 | 音声・文字 |
|---|---|---|---|
| S01・5秒 | 予約前に空きを見る | 利用可能なカレンダーの実画面 | 「最初に空き時間を確認します」 |
| S02・10秒 | 時間を選ぶ | 操作の画面収録 | 選ぶ位置を短い字幕で示す |
| S03・10秒 | 予約を確認する | 確認画面、機密情報は置き換え | 日時と部屋名を確認 |
| S04・5秒 | 次に進む | 確定した案内文字 | 問い合わせ先と手順書の場所 |
この例では操作画面を実際に収録し、AI生成は必要があれば背景などへ限定します。正確なボタンや数値を伝えるカットを、見た目が似た生成映像で代用しないようにします。
生成するカットに、採用条件を付ける
イメージ映像が必要なら、S01のようなIDに元画像、動きの指示、比率、必要な長さを紐づけます。採用条件を「机と人物の位置が途中で変わらない」「字幕を置く余白がある」のように具体化すると、良さそうな雰囲気だけで選ばずに済みます。
一カットの中に複数の動作を詰め込まず、説明の段階が変わるならカットも分けます。生成できる長さが足りなければ、絵コンテを調整するか、静止画や実写を組み合わせます。
台帳へ、変更と確認担当を残す
絵コンテには版、更新日、確認担当、採用ファイル、未確認の項目を追加します。音声を差し替えたら、字幕とカットの尺も照合してください。説明用の表は自由に案件へ書き換えられますが、実際の社内手順と一致することは別に確認します。
次は一カットの指示づくりへ進みます。教材として使う場合は、研修動画の制作手順で理解目標と更新方法を整えられます。