AI活用

AI動画プロンプトの書き方|動き・カメラ・時間を設計するテンプレート

AI動画を1ショット単位で設計し、主題・動き・環境・カメラ・時間を伝えるテンプレート、カメラ指示比較、失敗修正表を紹介します。

AI動画プロンプトの構成を示す3コマの絵コンテ
この記事の目次
  1. 結論:1ショットを5要素で書く
  2. 主題と目的を1つに絞る
  3. 動きを方向・速度・変化で書く
  4. カメラ指示を使い分ける
  5. 時間を開始・中間・終了で設計する
  6. 制約は観察できる言葉で書く
  7. 1ショット設計テンプレート
  8. 失敗したときの修正表
  9. 比較するときの記録
  10. まとめ

AI動画プロンプトは、静止画の説明に「動く」と足すだけでは不十分です。1ショットの目的を決め、主題、動き、環境、カメラ、時間の順に書くと、比較と修正がしやすくなります。

1つの短い動画に場面転換、複数人物、複雑な物理、文字表示を詰め込むほど、意図しない結果が増えます。最初は1ショット・1主題・1カメラ動作へ絞ります。

この記事では、5要素テンプレート、カメラ指示の比較、storyboard、失敗修正表を紹介します。

情報確認日:2026年7月17日(日本時間)

結論:1ショットを5要素で書く

主題:
何が中心か。外見、数、位置。

動き:
主題が何を、どの方向へ、どの速さで行うか。

環境:
場所、背景、天候、照明、雰囲気。

カメラ:
画角、距離、角度、移動、焦点。

時間:
開始状態 → 中間の変化 → 終了状態。

例として「朝の作業机」を動画にします。

木製の机に置かれた白いマグカップが主題。
窓から朝の光が差し、湯気がゆっくり上へ流れる。
カメラは机と同じ高さのミディアムショット。
3秒かけてマグカップへ緩やかにドリーインする。
開始時は机全体が見え、終了時はカップと湯気が画面中央を占める。
落ち着いた自然な動き。文字、ロゴ、人物は入れない。
スポンサーリンク

主題と目的を1つに絞る

まず「このショットで視聴者に何を見せるか」を1文にします。商品の質感、人物の表情、場所の広さなど、主目的は1つです。

曖昧 具体的
美しい街 雨上がりの石畳が続く小さな商店街
女性が歩く 青いコートの成人女性が画面奥から手前へゆっくり歩く
かっこいい商品動画 黒い腕時計の金属表面へ光が横切り質感を見せる

動きを方向・速度・変化で書く

「激しく動く」ではなく、誰が、どこからどこへ、何秒程度で、何が変わるかを書きます。

  • 方向:左から右、奥から手前、時計回り
  • 速度:ゆっくり、一定、徐々に加速
  • 範囲:手だけ、人物全体、背景全体
  • 開始・終了:座っている状態から立つ
  • 連続性:途中で主題や服装を変えない

カメラ指示を使い分ける

指示 見え方 prompt例
固定 観察しやすく安定 locked-off camera, no camera movement
Pan カメラ位置を固定し左右へ向きを変える slow pan from left to right
Dolly in カメラ自体が主題へ近づき立体感が出る gentle dolly in toward the cup
Zoom in 位置を変えず画角を狭める slow optical zoom in
Arc shot 主題の周囲を円弧状に移動する smooth arc shot around the watch

DollyとZoomは同じ「寄る」でも遠近感が異なります。1ショットに複数のカメラ動作を詰めず、最初は1つだけ指定します。

時間を開始・中間・終了で設計する

時間 画面 動き
0秒 机全体とカップ カメラ停止
1〜2秒 カップが中央へ近づく 緩やかなdolly in
3秒 カップと湯気の近景 移動を止める

Storyboardを使えるツールでは、時間上の位置へ別々の指示や画像を置けます。長い1文で場面転換を表すより、ショットごとに分けて後から編集する方が制御しやすくなります。

制約は観察できる言葉で書く

否定語を大量に並べるのではなく、守りたい構図や変えてほしくない要素を具体的にします。

制約:
- 1人だけを映す
- 顔、服、髪型をショット中に維持する
- カメラは水平を保つ
- 背景の看板に文字を生成しない
- 急なカットや速度変化を入れない

1ショット設計テンプレート

目的:
このショットで見せたいことを1文で。

主題:
数、外見、位置、向き。

行動:
開始状態、方向、速度、終了状態。

環境:
場所、時間帯、天候、光、背景。

カメラ:
shot size、角度、動き、焦点。

時間:
0秒:
中間:
終了:

視覚スタイル:
色、質感、コントラスト、現実感。

維持条件:
変えてほしくない要素。

除外:
不要な文字、ロゴ、人物、急なカット。

失敗したときの修正表

失敗 原因候補 修正
主題が変形する 動き・人数・時間が複雑 1人・1動作にし、短く分割
カメラが暴れる 複数動作や曖昧な「dynamic」 固定または1カメラ動作へ限定
開始と終了がつながらない 中間状態がない 3段階のstoryboardを作る
背景が変わる 背景要素の優先順位が低い 維持条件に場所・光・構図を明記
文字が崩れる 動画内で正確な文字を生成 空の面を作り編集で文字を追加
物理が不自然 衝突や因果が複雑 動作を単純化しショットを分ける
意図と違う寄り方 zoomとdollyが曖昧 カメラ位置が動くか明示

比較するときの記録

  • ツールとモデルの版
  • prompt全文
  • 入力画像と使用権
  • 長さ、比率、解像度、seedなどの設定
  • 成功した点と失敗した点
  • 次の試行で変えた1項目

一度に主題、カメラ、長さ、スタイルを変えると、改善理由が分かりません。同じpromptを基準に、1項目ずつ比較します。

Sora固有の提供状況や操作はSoraの使い方、一般的な指示の組み立てはプロンプトの書き方も参考になります。

まとめ

AI動画プロンプトは、主題、動き、環境、カメラ、時間の5要素で1ショットを設計します。開始・中間・終了を決め、カメラ動作は1つに絞ります。

複雑な場面は短いショットへ分け、同じ設定で1項目ずつ比較してください。生成時に不安定な文字や長い連続性は、動画編集との役割分担も検討します。

スポンサーリンク