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ComfyUIで動画をフレーム補間する|標準RIFE・FILMノードとFPSの設定

ComfyUIの標準ノードで保存済み動画を2倍・4倍補間する配線とFPSの決め方。出力枚数が単純な倍数にならない理由、末尾の尺、音声とのずれ、輪郭・文字・カット境界の破綻の見方を整理します。

この記事の目次
  1. 標準の補間ノードと対応モデルを用意する
  2. 保存済み動画を6つのノードでつなぐ
  3. 画像が2枚以上あることを確かめる
  4. 2倍補間でも、出力は元の枚数のちょうど2倍ではない
  5. なめらかさは通常再生で、破綻は1枚ずつ見る
  6. 4倍にする前に、同じ素材の2倍を保存しておく
  7. 補間しても改善しないときの戻り先

生成した動画の動きがコマ送りに見えるとき、保存時のFPSだけを上げても、間の画像は増えません。同じ画像を速く再生するため、動画が短くなります。

フレーム補間では、隣り合う画像の間を推定して新しい画像を作り、その増え方に合わせて保存時のFPSを設定します。 まず短い動画を2倍補間し、速い動きや物の重なりで、輪郭が二重になっていないか確かめましょう。

標準の補間ノードと対応モデルを用意する

ComfyUIには、補間モデルを読む Load Frame Interpolation Model と、画像列を処理する Run Frame Interpolation Model があります。内部名はそれぞれ FrameInterpolationModelLoader、FrameInterpolate です。2026年9月12日に確認したComfyUI 0.35.0の標準ノードの実装を基準に説明します。

  1. ノード検索で FrameInterpolate または frame interpolation を探す。表示されなければ、使用中のComfyUIの版と、その版での標準ノードの有無を確認する。
  2. Comfy-Orgの補間モデル配布ページから、使うモデルを1つ選ぶ。たとえば film_net_fp16.safetensors はFILM、rife_v4.25.safetensors はRIFEのモデル。
  3. ファイルを ComfyUI/models/frame_interpolation/ に保存し、一覧を再読込する。反映されない場合はComfyUIを再起動する。
  4. Load Frame Interpolation Modelの model_name で、そのファイルを選ぶ。

FILMとRIFEの両方を最初から用意する必要はありません。同じ素材で結果を比べたくなった段階で追加できます。配布ページの対応ファイルを使い、別形式の重みを拡張子だけ変えて読み込ませないでください。

古い解説にある RIFE VFI・FILM VFI は、ComfyUI-Frame-Interpolation拡張のノード名です。標準ノードとは設定項目やモデルの置き場所が同じとは限りません。既存のワークフローを開くときは、どちらを使っているかを先に確かめます。

ノードの追加や配線、実行までの基本操作は、ComfyUIの使い方で確認できます。

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保存済み動画を6つのノードでつなぐ

最初の素材は、一定FPSの短いSDR動画にします。カットが切り替わらない1ショットを選び、音声を外した出力で映像だけ確認すると、問題の切り分けがしやすくなります。

Load Video (video)
  -> Get Video Components
       images -> Run Frame Interpolation Model (images)
                   -> Create Video (images) -> Save Video (video)

Load Frame Interpolation Model (INTERP_MODEL)
  -> Run Frame Interpolation Model (interp_model)

Run Frame Interpolation Model: multiplier = 2
Get Video Components: fps = 24 の入力例
Create Video: fps = 48 を手入力
Create Video: audio は最初は未接続

imagesは画像列、videoは動画オブジェクトです。補間後のimagesをSave Videoへ直接つなぐのではなく、Create Videoで動画へまとめてから保存します。

ノード 確認する入力・出力
Load Video 保存済み動画を読み、videoを出す
Get Video Components videoからimages、audio、fpsなどを取り出す
Load Frame Interpolation Model 補間用のINTERP_MODELを出す
Run Frame Interpolation Model imagesとinterp_modelを受け、multiplierに応じて画像を増やす
Create Video 補間後のimagesと、出力用のfpsを受ける
Save Video Create Videoのvideoを保存する。元ファイルと違う名前のprefixを使う

Get Video Componentsの出力にあるfpsを確認し、2倍補間ならCreate Videoへ元の2倍を入れます。入力が24fpsなら48fps、30fpsなら60fpsです。上の図では分かりやすく手入力にしているので、入力動画や倍率を変えたらfpsも変更してください。

自動でFPSも掛けたい場合は、公式のFrame Interpolation Blueprintも参考になります。この構成では、倍率をFPSに掛けるかを切り替えられます。通常の速さでなめらかにする場合と、スローにする場合を同じ設定にしないようにします。

画像が2枚以上あることを確かめる

補間するには前後の画像が必要です。標準ノードは入力が2枚未満だと、その画像を変更せずに返します。動画を読み込んだつもりでも、上流で1枚だけ取り出していないか確認してください。入力と倍率の仕様はFrameInterpolateの公式説明にあります。

2倍補間でも、出力は元の枚数のちょうど2倍ではない

この標準ノードは、隣り合う画像の各区間に新しい画像を挿入し、最後の元画像を1枚残します。入力がN枚、倍率がmなら、出力枚数は次の式になります。

出力枚数 = (N - 1) × m + 1

49枚を2倍補間: (49 - 1) × 2 + 1 = 97枚
49枚を4倍補間: (49 - 1) × 4 + 1 = 193枚

たとえば元の画像がA・B・Cの3枚なら、2倍補間後は「A・AとBの間・B・BとCの間・C」の5枚です。最後のCの先を新しく生成して6枚にする処理ではありません。

49枚・24fpsを基準にした計算例 出力枚数 保存FPS 枚数÷FPS
元動画 49 24 約2.0417秒
2倍補間・通常の速さ 97 48 約2.0208秒
4倍補間・通常の速さ 193 96 約2.0104秒
2倍補間・FPS据え置き 97 24 約4.0417秒

これは計算例で、処理時間や実際の書き出しファイルの測定値ではありません。2倍補間してFPSも2倍にすると、元の画像が現れる時刻は同じです。上の例では最後の元画像が現れる時刻も2秒のままですが、最後の1枚を表示する時間が短くなるため、合計尺には小さな差が出ます。

音声やほかのカットと尺をぴったり合わせる必要がある場合は、編集工程で末尾の保持時間を含めて合わせてください。音声をそのままつなげば、必ず同じ尺で保存できるとは考えない方がよいです。スロー再生にする場合も、元の音声をそのまま使うと映像とのタイミングが合わなくなります。

Create VideoのFPSには設定可能な範囲があります。確認した版では1〜120なので、元動画60fpsを4倍にした240fpsは、このノードの範囲を超えます。まず出力したいFPSを決め、範囲内の倍率を選びます。Create Videoの入力仕様も確認してください。

なめらかさは通常再生で、破綻は1枚ずつ見る

最初に元動画と2倍補間後を通常の速さで見比べます。動きの引っかかりが減ったら、気になる場面を止め、前後の元画像と、その間にできた補間画像を等倍で確認します。

見る場面 探す破綻 次の判断
手や細い物が速く動く 輪郭の二重化、途中で細くなる部分 2倍と4倍を比べ、増やすほど目立つなら倍率を戻す
物が別の物の後ろへ隠れる 境界のにじみ、現れる位置の不自然さ 同じ区間を別モデルでも確認する
文字・ロゴが動く 途中の文字の崩れ、線のねじれ そのカットは補間しない、または文字を後で重ねる方法を選ぶ
場面が切り替わる 別々のカットが途中で混ざる カット単位に分け、境目を補間しない
元動画ですでに顔や形が変わる 元画像自体の一貫性の不足 補間より前に、生成結果や採用カットを見直す

補間画像は前後から推定した画像です。動きがなめらかでも、その瞬間に実際にあった形を復元したことにはなりません。元の動画を残し、補間結果を別ファイルに保存して比較します。

4倍にする前に、同じ素材の2倍を保存しておく

倍率、モデル、解像度を同時に変えると、何で変わったのか追えなくなります。まず同じ元動画・同じモデルで倍率だけ変え、書き出し条件も合わせます。初回のモデル読込時間は、2回目以降の処理時間と分けて記録してください。

比較項目 元動画 2倍 4倍
画像枚数・FPS・実際の尺 記入 記入 記入
処理時間・初回か再実行か 対象外 記入 記入
最大メモリ使用量・測定方法 対象外 記入 記入
破綻が見えた時刻・フレーム番号 記入 記入 記入
採用するか、元へ戻すか 記入 記入 記入

必要メモリや速度は、画像サイズ、枚数、モデル、実行環境で変わります。ここではGPUによる画質・速度比較の実測値は掲載していません。自分の環境では、短い区間が完了することを先に確かめてから、枚数や解像度を増やしてください。

補間しても改善しないときの戻り先

補間ノードが見つからなければComfyUIの版とノード名、モデル一覧が空なら配置先、モデル読込で止まるならファイルの形式を順に確認します。メモリ不足なら、同じ設定のまま短い区間へ切り出し、それでも難しい場合は解像度を下げて、どこで完了できるかを確かめます。

最後まで処理できても、元の画像がすでに崩れている場合は補間で直るとは限りません。元のカットを選び直すか、生成側の設定を見直す方が目的に近づくことがあります。

まずは1ショットを2倍補間し、FPSも2倍にした出力を作ってください。元動画と見比べて改善したら、その設定とモデル名を残します。4倍へ進むのは、その2倍出力にまだ時間方向の粗さが残り、追加した補間画像の破綻が許容できるときで十分です。

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