ComfyUI用のSSDは、「画像なら2TB」「動画なら4TB」と用途名だけで決めるより、残すモデル、入力素材、生成物、作業中だけ使う領域を数えて選ぶ方が、自分の使い方に合わせられます。
また、新しいドライブへ全部移す場合と、今のドライブの空きを増やしたい場合では、計算が違います。まずこの二つを分けましょう。容量不足の対策と、生成速度の改善も同じ買い物ではありません。
ComfyUIで容量を使うものを5つに分ける
モデル本体だけを数えると、素材や動画、作業中のファイルを見落とします。次の表で、どのドライブへ何を置くかを整理します。
| 数えるもの | 生成モデル、対応するVAEやText Encoder、LoRA、制御用モデルなど |
|---|---|
| 見落とさない点 | 主モデルだけでなく、使う手順の依存ファイルを含める |
| 数えるもの | 参照画像、元動画、音声、加工前の素材 |
|---|---|
| 見落とさない点 | 完成後も残す原本と、一時コピーを分ける |
| 数えるもの | 採用画像、比較用の別案、完成動画など |
|---|---|
| 見落とさない点 | 何件または何日分残すかを決める |
| 数えるもの | 一時ファイル、書き出し中のファイル、更新時の旧版との同居など |
|---|---|
| 見落とさない点 | 累積の書き込み量ではなく、同時に必要な領域を見積もる |
| 数えるもの | 追加予定や、見積もりの揺れに備える空き |
|---|---|
| 見落とさない点 | 全員共通の割合ではなく、目的と保有方針に合わせる |
ComfyUI公式のモデル説明でも、モデルは種類ごとに管理し、ワークフローに必要なファイルを読み込む構造が示されています。モデル名の数だけでなく、実際に保存するファイルを確認してください。公式Models
OSや普段使うアプリも同じドライブに置く場合は、その占有分と今後の増加も別に数えます。別ドライブへ保管するデータを、作業用SSDの合計へ二重に足さないようにします。
新しいSSDへまとめる場合は、置く予定の全体を合計する
まず、新しい空のデータ用ドライブへモデルと素材をまとめる場合です。
必要総容量
= 移すモデル + 移す素材 + 残す生成物
+ 作業中に同時に必要な追加領域 + 残しておく余裕
以下は説明用の仮定です。ComfyUIの公式必要容量でも、実測した一般ユーザーの平均でもありません。
| 新ドライブへ置くもの | 仮の容量 |
|---|---|
| 残すモデル | 620GB |
| 入力素材 | 80GB |
| 保存する生成物 | 240GB |
| 作業用の追加領域 | 80GB |
| 余裕として確保する空き | 200GB |
| 合計 | 1,220GB |
この仮定を10進のGBでそろえると、公称1TBには収まりません。公称2TBクラスは容量面の比較候補になりますが、接続互換性や実際の使用可能容量は別に確認します。
「2TBならどんなComfyUI制作でも足りる」という意味ではありません。長い動画や複数版を残す方針なら、保存する量から見積もりを変えます。
GBとGiB、TBとTiBの表示の違いにも注意してください。同じバイト数でも数え方により表示値が変わります。さらに、OS等が占有している分と、表示単位の違いは別です。比較票では単位をそろえ、実際の保存先の空き容量も確かめます。NISTの10進・2進の単位解説
今のドライブを使い続ける場合は、これから増える分だけを見る
すでにモデルを置いてあるドライブでは、現在の空き容量にその占有分が反映されています。空き容量と比べるときに、保存済みモデルの容量をもう一度足してはいけません。
これから必要な追加の空き
= 未保存のモデル + 増える素材 + 今後残す生成物
+ 現在の使用量に含まれていない一時領域 + 最後に残す余裕
不足分
= max(0, 追加の空き - 確認時点の空き容量)
整理で空く予定の容量は、実行と確認が済むまでは差し引きません。整理後に空き容量を測り直し、その値を式へ入れます。再測定した空き容量には整理の効果が含まれるため、空けた量をさらに加算しないでください。「たぶん不要」というモデルを、使える空きへ先に数えません。
次も独立した説明用の仮定です。
現在の空きは450GB。これから追加するモデル160GB、素材40GB、残す生成物120GB、一時領域100GB、最後に残す余裕80GBなら、追加で必要な空きは500GBです。差し引きの不足は50GBになります。
この時点で、必ず2TBのSSDを買う必要があるとは限りません。別に保持を確保した低頻度データを移し、確認後の空きが550GBになれば、この条件での不足は0GBになります。反対に、全部を一つの新ドライブへ集めたいなら、前の「必要総容量」の計算を使います。
容量の計算が答えるのは、どれだけ置き場所が足りないかです。SSDを増やすのか、整理するのか、保存方針を変えるのかは、その後で選びます。
1TB・2TB・4TB・8TBは、用途のランクではなく保存計画で選ぶ
「大容量ほど生成が速い」という比較にはしません。まず必要総容量、または追加で置く容量を満たす候補を残します。
1TBでも、保持するデータと作業領域が収まり、増加の見通しが立っていれば候補になります。2TBは先ほどの1,220GBを置く計画では比較対象です。4TBや8TBは、その容量を必要とする保存量や増加計画がある場合に検討します。使わない余地を大量に買うことを、このページの目的にはしません。
保管したいものと、いつでもすぐ使いたいものを分けると、すべてを同じ高速ドライブへ置く必要があるかを判断できます。バックアップ用の別コピーは、作業用データとは別の保存枠として計画します。
内蔵SSD・外付けSSD・HDDは、置くデータの役割で比較する
このページでは、次を選び分けの出発点として提案します。特定製品の速度を測った順位ではありません。
| 比較する案 | 今の構成を使う |
|---|---|
| 購入前の確認 | 増加量とバックアップの有無 |
| 比較する案 | 対応する内蔵SSDの増設 |
|---|---|
| 購入前の確認 | 空きスロット、接続方式、寸法、既存デバイスへの影響 |
| 比較する案 | 外付けSSD |
|---|---|
| 購入前の確認 | PC側ポート、ケース、ケーブル、接続安定性、共有の仕方 |
| 比較する案 | 既存ドライブの再利用、HDD等の保管先 |
|---|---|
| 購入前の確認 | 容量、取り出す頻度、別コピー、復元方法 |
| 比較する案 | NAS等の共有構成 |
|---|---|
| 購入前の確認 | ネットワーク、権限、同時アクセス、正本とバックアップ |
NASはSSDやHDDと同じ記憶媒体の名称ではなく、ネットワークで共有する構成として整理します。NASへ移したことや、同じドライブに別フォルダを作ったことだけを、別コピーのバックアップと呼ばないようにします。
M.2・NVMe・SATAを、容量だけで選ばない
M.2は形状の区分で、M.2のSSDにもSATAとNVMeの違いがあります。購入候補が同じM.2表記でも、PCの対応条件に合うかを確認する必要があります。Kingstonのフォームファクタ解説
PCやマザーボードの型番を調べ、対応する接続方式、取り付けられる長さ、放熱部品を含む空間、空きスロットを確認します。詳細は対象製品の公式仕様と説明書を使います。
外付けでは、SSDだけでなくケースとPC側の接続条件も確認します。コネクタの形や大きな速度表記だけで、ComfyUIの実際の読み込み時間まで判断しません。
購入メモには、容量、製品型番、接続方式、取り付け条件、確認した説明書の箇所を残してください。「2TBのSSD」という条件だけで販売店へ進まないことが大切です。
モデルを二重保存しているなら、まず参照先を整理する
ComfyUIは extra_model_paths.yaml で追加のモデル探索先を設定できます。公式資料にも、外部のモデルフォルダを指定する構成例があります。公式Models
この設定は、保存先を自動で移動したり、重複ファイルを安全に削除したりするものではありません。また、同じファイルを参照できることと、そのモデルが各UIやワークフローで互換であることは別です。
移行するときは、次の順に確認します。
- 現在のモデル一覧と、そのモデルを使うワークフローを残す。
- 移行先へコピーし、ファイル数・サイズ・必要に応じた内容の照合を行う。
- 探索先を設定し、代表ワークフローから読み込めるか確認する。
- 旧保存先の削除可否を判断する前に、戻し方と別コピーの有無を確認する。
移行中は新旧両方のコピーが必要な場合があります。新ドライブだけでなく、コピー元や一時領域の空きも別々に確認します。ファイル名が同じという理由だけで一括削除しないでください。
具体的な設定方法は ComfyUIでモデル保存先を共有する へ進みます。この容量記事ではYAMLの操作を重複して説明しません。
SSDを替える前に、遅い工程を分ける
容量には余裕があるのに遅い場合は、容量計算だけでは購入を決められません。次に確認するのは、モデル読み込み、生成処理、保存のどこで待っているかです。
編集上の測定案は、同じモデル・ワークフロー・生成条件で、初回の読み込みと、その後の実際の再生成を分けて記録することです。SSDの公称転送速度を、そのまま画像や動画の生成時間の倍率にしません。キャッシュで処理が省略された回も、実際の生成時間と混ぜません。
この原稿ではSSDの比較実測を行っていません。「NVMeへ交換すれば何倍」「外付けなら何秒」といった結果は置かず、測定対象を絞る案内にとどめます。
GPUメモリの不足やPC全体のメモリ逼迫を、保存容量不足と一括にしないことも大切です。エラーの解決は、対象エラーの手順へ分けて進みます。
Amazon・楽天で選ぶ前に、購入条件を一枚にする
販売店へ進む前に、次の購入メモを作ります。
使うPC・マザーボード:
今回の目的:容量追加 / 読み込み待ちの改善 / 保管 / 共有
移す容量、または追加で置く容量:
必要な接続方式と寸法:
候補の正確な型番・容量:
販売者・保証を確認する場所:
必要なケース・ケーブル等:
まだ確認していない条件:
同じシリーズの名前でも、容量や型番を一致させて比較します。販売価格、送料、条件付きポイントは別に見て、自分に適用される条件だけを判断材料にします。保証や返品についても、商品名だけでなく対象の販売者が示す条件を確認します。
容量不足が解消し、読み込みや作業にも困っていないなら、購入を止めて構いません。必要なのは大きなSSDを買うことではなく、制作を続けられる保存先を決めることです。
次は、保存先から実際に読み込めるかを確認する
このページの出口は、必要容量、置くデータ、接続方式、保持する別コピーが整理できていることです。
容量が決まったら モデル保存先を共有する手順 へ進みます。保存先に余裕があるのに遅い場合は、読み込みと生成を分けた測定へ進みます。数字や比較条件がないまま、容量の大きい製品へ買い替える必要はありません。
AIに相談するときの依頼文
[ ]を自分の状況に置き換えて使えます。不明な項目は「不明」と書いてください。
ComfyUIの保存容量を計算したいです。ファイルを削除・移動する操作はしないでください。
計算する状況:[新しいドライブへ全部移す/今のドライブを使い続ける]
単位:[GBまたはGiB]
現在の空き:[数値]
モデル:[移す全量、または未保存の追加分]
素材・生成物:[今回置く量]
追加の一時領域・残す余裕:[数値]
保存済みデータの二重加算がないか確認し、計算式と不足量を出してください。不明な値は質問し、容量だけでSSD製品を推薦せず、接続方式と寸法で確認すべき項目を挙げてください。
返答に出た型番・URL・条件は、リンク先の公式資料で確認します。AIの回答だけで購入やファイル削除を進めないでください。