AI活用

Grok Buildの使い方|インストール・config.toml・権限・Skills設定を解説

Grok BuildをmacOS・Linux・Windowsへ導入し、TUI、headless、config.toml、AGENTS.md、Skills、Plugins、Hooks、MCP、権限設定まで解説します。

この記事の目次
  1. 結論:Grok Buildは最初にPlan・差分確認・プロジェクト設定を整えてから書き込みを許可する
  2. Grok Buildとは?
  3. Grok Buildをインストールする
  4. macOS・Linux・WSL
  5. Windows PowerShell
  6. 最初のセッションを開始する
  7. 最初に使いやすい依頼
  8. TUI・headless・ACPの使い分け
  9. headlessで1回だけ実行する
  10. config.tomlの設定場所
  11. 設定例
  12. AGENTS.mdでプロジェクトルールを伝える
  13. Skillsを追加する
  14. 最小のSkill例
  15. Plugins・Hooks・MCPを使う
  16. Plugins
  17. Hooks
  18. MCP
  19. Claude Codeとの互換性
  20. Webサイト開発で使う具体例
  21. 修正前に影響範囲を調査する
  22. 編集後にブラウザテストまで実行する
  23. headlessでPull Requestの事前チェックを行う
  24. 安全に使うための設定
  25. あわせて読みたい記事
  26. よくある質問
  27. まとめ
  28. 参考リンク

Grok Buildは、リポジトリを読み、コード編集、コマンド実行、テスト、レビューを行うコーディングエージェントです。

この記事では、インストール、認証、TUIとheadless、config.toml、AGENTS.md、Skills、Plugins、Hooks、MCP、Web開発で安全に使う設定を解説します。

情報確認日:2026年7月11日(日本時間)

結論:Grok Buildは最初にPlan・差分確認・プロジェクト設定を整えてから書き込みを許可する

この記事の結論

  • Grok Buildは対話型TUI、headless実行、ACP連携に対応するコーディングエージェント
  • macOS・Linux・WSLは公式インストールスクリプト、WindowsはPowerShellから導入できる
  • 個人設定は~/.grok/config.toml、共有設定はリポジトリの.grok/config.tomlへ分ける
  • AGENTS.md、Skills、Plugins、Hooks、MCPを使ってプロジェクトの作業方法を固定できる
  • 最初はPlanモードと読み取り中心で使い、秘密情報と本番権限を渡さない

Grok Buildとは?

Grok Buildは、コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドやテストを実行するコーディングエージェントです。フルスクリーンのTUIで対話するほか、スクリプトやボットからheadlessで実行し、Agent Client Protocol経由で他のアプリへ組み込めます。

Grok APIが「自分のアプリからモデルや検索ツールを呼ぶもの」なのに対し、Grok Buildは「開発環境の中でエージェントへ作業させるもの」です。ファイルとコマンドへ触れるため、モデル性能より先に権限と設定を確認します。

Grok Buildをインストールする

macOS・Linux・WSL

curl -fsSL https://x.ai/cli/install.sh | bash

Windows PowerShell

irm https://x.ai/cli/install.ps1 | iex

インストール後に新しいターミナルを開き、コマンドを確認します。

grok --help
grok --version

シェルへ直接流し込むインストールコマンドは、公式ドメインであることを確認してから実行してください。管理対象PCでは、組織の配布方法と許可を優先します。

最初のセッションを開始する

cd path/to/your-project
grok

初回起動ではブラウザ認証が開きます。ブラウザを使えない環境やCIではAPIキーを環境変数へ設定できます。

export XAI_API_KEY="xai-..."
grok

最初に使いやすい依頼

  • Explain this repo.:リポジトリ全体の構成を説明させる
  • @src/main.ts Walk me through this file.:特定ファイルを指定する
  • /plan add validation without changing public API:変更前に計画を作る
  • テストコマンドと変更禁止範囲を伝えてから小さな修正を依頼する

TUI・headless・ACPの使い分け

実行方法 向いていること 注意点
TUI 対話しながら計画、差分、承認を確認 最初の導入と複雑な変更に向く
headless CI、cron、ボット、定型チェック 入力と権限を固定し、出力コードを監査する
ACP IDEや独自クライアントとの統合 接続側の権限・セッション管理が必要

headlessで1回だけ実行する

grok -p "Read the current diff, run the test suite, and report failures. Do not edit files."

自動化では、「何をしてよいか」だけでなく「何をしてはいけないか」と停止条件をプロンプトへ含めます。書き込みが不要なジョブは読み取り専用にします。

config.tomlの設定場所

スコープ 場所 入れる設定
環境変数 GROK_*など CIや一時的な上書き
ユーザー ~/.grok/config.toml 個人の表示、モデル、共通パス
プロジェクト .grok/config.toml 共有MCP、Plugins、権限ルール
Managed ~/.grok/managed_config.tomlなど 組織配布の既定値
Requirements ~/.grok/requirements.tomlなど 組織ポリシーで固定する値

TUIの/settingsから変更できる項目も、最終的には~/.grok/config.tomlへ保存されます。プロジェクト固有の設定はリポジトリの.grok/config.tomlへ置き、個人のAPIキーは入れません。

設定例

# .grok/config.toml
# 実際に使えるキーは現在の公式Settingsを確認する

[skills]
paths = [".grok/skills"]

[plugins]
paths = [".grok/plugins"]

設定キーは更新されます。例をコピーした後は/settingsや公式Settingsで認識されているか確認し、存在しないキーを「効いているはず」と思い込まないでください。

AGENTS.mdでプロジェクトルールを伝える

Grok Buildは、作業ディレクトリからリポジトリルートまでのAGENTS.md系ファイルを読みます。ビルド・テスト・ディレクトリ構成・禁止事項など、プロジェクトに常に当てはまる情報を置きます。

# AGENTS.md

## Project
- Node.js 24 / TypeScript
- Source: src/
- Tests: tests/

## Required checks
- npm run lint
- npm test
- npm run build

## Rules
- Do not edit .env files.
- Do not add dependencies without explaining why.
- Keep public API backward compatible.
- Show the diff and test results before finishing.

長い手順や特定作業だけで使う知識はAGENTS.mdへ詰め込まず、Skillsへ分けます。

Skillsを追加する

Skillは、Markdownの指示、スクリプト、参考ファイルを1つのフォルダへまとめた再利用可能な手順です。Grok Buildは次の場所からSkillを検出します。

  • リポジトリの.grok/skills/
  • ユーザー共通の~/.grok/skills/
  • 有効なPlugin内のskills/
  • config.tomlの追加パス
  • Agent Skills互換の~/.agents/skills/

最小のSkill例

.grok/skills/release-check/
├── SKILL.md
└── scripts/
    └── check-release.sh
---
name: release-check
description: リリース前のテスト、ビルド、差分、変更履歴を確認する
---

1. git diff --stat と git diff を確認する。
2. npm run lint、npm test、npm run build を実行する。
3. 失敗した場合は変更せず原因を報告する。
4. 成功した場合はリスクとロールバック手順をまとめる。

ユーザーが呼び出せるSkillはスラッシュコマンドとして表示されます。まず読み取り・確認だけのSkillから作ると安全です。

Plugins・Hooks・MCPを使う

Plugins

PluginはSkills、エージェント、Hooks、MCP、LSPなどをまとめて配布する単位です。TUIの/pluginsから拡張管理画面を開けます。外部Pluginを入れる前に、スクリプト、Hook、MCPの接続先を確認します。

Hooks

Hooksはツール実行やセッションの前後にスクリプトを走らせます。プロジェクトの.grok/hooks/は信頼操作が必要です。整形やログには向きますが、外部から取得したHookを無確認で信頼しないでください。

MCP

MCPを使うとGitHub、データベース、デザインツール、社内APIなどをGrok Buildへ接続できます。読み取りだけで十分な接続に書き込み権限を渡さず、プロジェクト設定と組織ポリシーで制限します。

Claude Codeとの互換性

Grok BuildはClaude Codeのmarketplace、plugins、skills、MCP、agents、hooks、CLAUDE.md.claude/rules/も読み取る互換機能を案内しています。既存環境を再利用できますが、両製品でHookや権限の挙動が完全に同じとは限らないため、小さなリポジトリで確認します。

Webサイト開発で使う具体例

修正前に影響範囲を調査する

「フォームのバリデーションを追加する」だけでなく、関連コンポーネント、API、テスト、アクセシビリティ、既存仕様を先に一覧化させます。Planモードで計画を確認してから編集へ移ります。

編集後にブラウザテストまで実行する

AGENTS.mdに起動・テストコマンドを入れ、Skillに「変更→Lint→単体テスト→E2E→差分要約」の順番を定義します。本番URLや実ユーザーデータではなく、ローカルまたはステージング環境を使います。

headlessでPull Requestの事前チェックを行う

CIからheadless実行し、公開APIの破壊、テスト不足、秘密情報、不要依存を確認させます。エージェントの結果だけでジョブを成功・失敗にせず、決定的なテストや静的解析を主なゲートにします。

安全に使うための設定

  • 本番のAPIキー、SSH鍵、クラウド管理者権限を環境へ置かない
  • .env、鍵、バックアップ、ユーザーデータを読み取り対象から外す
  • 書き込みが不要なタスクは読み取りだけで実行する
  • 依存追加、DB変更、デプロイ、Git pushは個別承認にする
  • プロジェクトHookとPluginはコードレビュー後に信頼する
  • headless実行は固定プロンプト、タイムアウト、コスト上限、ログ保存を行う
  • 変更後はGit差分とテスト結果を人間が確認する

あわせて読みたい記事

よくある質問

Grok Buildは無料で使えますか?

利用条件や料金はアカウント、プラン、API利用によって変わります。インストール前に公式の最新料金と利用枠を確認してください。

Grok BuildとGrok APIの違いは?

Grok APIは自分のアプリからモデルやツールを呼ぶためのAPIです。Grok Buildは開発リポジトリを読み、編集やコマンド実行を行うコーディングエージェントです。

Claude CodeのSkillをそのまま使えますか?

Grok BuildはClaude CodeのSkillsや設定を自動で読む互換性を案内しています。ただし外部コマンド、Hook、権限の差があるため、導入前に内容と挙動を確認します。

設定はconfig.tomlとAGENTS.mdのどちらへ書きますか?

ツールやパス、拡張、権限など機械設定はconfig.toml、プロジェクトの説明や開発ルールはAGENTS.md、特定作業の手順はSkillへ分けます。

CIで自動的にコードを修正してよいですか?

まずは読み取りレビューやテスト要約から始めます。自動修正する場合も専用ブランチへ限定し、保護ブランチ、人間レビュー、決定的テストを残してください。

まとめ

Grok Buildは、対話型TUIとheadless実行を備え、AGENTS.md、Skills、Plugins、Hooks、MCPで拡張できるコーディングエージェントです。導入後すぐに広い権限を渡すのではなく、Planと読み取り中心の作業でリポジトリ理解と設定を確認します。

個人設定とプロジェクト設定を分離し、テストコマンド、禁止範囲、秘密情報、承認が必要な操作を明文化すると、WebサイトやWebアプリの継続的な開発へ組み込みやすくなります。

参考リンク