ChatGPTは、質問文や依頼文の書き方を少し変えるだけで、回答の使いやすさが大きく変わります。
この記事では、ChatGPTで使えるプロンプト例文を、文章作成、要約、翻訳、メール、ブログ、SNS、勉強、コード相談、Web制作、データ分析などの用途別にまとめます。
この記事の内容は、2026年7月8日時点のOpenAI公式情報をもとにしています。OpenAIのプロンプト作成ガイドでは、明確で具体的に依頼すること、必要な文脈を渡すこと、トーンや出力形式を指定すること、回答を見ながら修正することが推奨されています。
結論:よいプロンプトは「目的・前提・条件・出力形式」が入っている
ChatGPTにうまく依頼するコツは、完璧な呪文を覚えることではありません。次の4つを入れるだけで、回答はかなり使いやすくなります。
| 要素 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何をしてほしいか | ブログ記事の構成を作る |
| 前提 | 読者、状況、使う場面 | ChatGPTを初めて使う人向け |
| 条件 | 文字数、トーン、入れる内容、避ける内容 | 専門用語を少なめにする |
| 出力形式 | 表、箇条書き、見出し、JSONなど | H2見出しと説明文を表で出す |
まずはこの型で考えると、どの用途でもプロンプトを作りやすくなります。
基本テンプレート
迷ったら、次の形を使います。
あなたは[役割]です。
[目的]をしてください。
前提:
- [読者・対象者]
- [使う場面]
- [現在の状況]
条件:
- [条件1]
- [条件2]
- [避けたいこと]
出力形式:
- [表 / 箇条書き / 見出し / 文章など]
例文をそのまま使うより、角括弧の部分を自分の状況に置き換えると精度が上がります。
1. 文章作成のプロンプト
文章の下書きを作りたいときの例です。
あなたはWebメディアの編集者です。
次のテーマで、初心者向けの説明文を作ってください。
テーマ: ChatGPTでできること
読者: ChatGPTを初めて使う人
条件:
- 専門用語は少なめ
- 300字程度
- やさしい口調
- 最後に注意点を1つ入れる
最初から完成文を求めるより、下書きとして作ってもらい、自分で直す前提にすると使いやすいです。
2. リライトのプロンプト
既存の文章を読みやすくしたいときに使います。
次の文章を、意味を変えずに読みやすく直してください。
条件:
- 一文を短めにする
- 難しい言葉はやさしくする
- 不自然な繰り返しを減らす
- 変更した理由も簡単に説明する
文章:
"""
[ここに文章を入れる]
"""
文章と指示を分けると、どこまでが本文で、どこからが依頼なのかが伝わりやすくなります。
3. 要約のプロンプト
長い文章を短くまとめたいときに使います。
次の文章を要約してください。
目的:
- 内容を短時間で把握したい
出力形式:
- 3行まとめ
- 重要ポイント5つ
- あとで確認すべき点3つ
文章:
"""
[ここに文章を入れる]
"""
「短くして」だけでなく、何行にするか、どの形式にするかを指定します。
4. 翻訳のプロンプト
自然な翻訳にしたいときの例です。
次の英文を自然な日本語に翻訳してください。
条件:
- ビジネスメールとして自然な表現
- 固すぎない
- 専門用語は無理に訳さず残す
- 直訳ではなく意味が伝わる訳にする
英文:
"""
[ここに英文を入れる]
"""
翻訳後に「もっとカジュアルに」「より丁寧に」と追加で調整できます。
5. メール作成のプロンプト
仕事のメール文を作る例です。
次の内容を、取引先に送る丁寧なメール文にしてください。
目的: 打ち合わせ日程の再調整
伝えたい内容:
- こちらの都合で日程変更をお願いしたい
- 候補日は7月12日午前、7月13日午後
- 相手の都合を優先したい
条件:
- 件名も作る
- お詫びを入れる
- 長すぎない
- 失礼のない表現
実際の会社名、顧客名、契約内容などは、必要に応じて伏せ字にしてから入力します。
6. お礼メールのプロンプト
面談や打ち合わせ後のお礼メールに使えます。
打ち合わせ後に送るお礼メールを作ってください。
相手: 取引先
内容:
- 本日の打ち合わせのお礼
- 次回までにこちらで資料を整理する
- 来週前半に共有予定
条件:
- 丁寧
- 200字程度
- 件名もつける
短くしたい場合は「150字以内」「スマホで読みやすく」と指定します。
7. 謝罪文のプロンプト
謝罪文は言い方が難しいので、下書きとして使うと便利です。
次の状況に対する謝罪メールの下書きを作ってください。
状況:
- 納品予定日が1日遅れる
- 原因は確認作業に時間がかかっているため
- 新しい納品予定日は7月10日
条件:
- 言い訳に見えない
- 今後の対応も入れる
- 丁寧で簡潔にする
謝罪文は相手や状況で印象が変わるため、必ず人間が確認してから送ります。
8. ブログ記事構成のプロンプト
ブログ記事の見出し案を作る例です。
次のキーワードで、初心者向けブログ記事の構成を作ってください。
キーワード: ChatGPT プロンプト
読者:
- ChatGPTを使い始めたばかり
- 具体的な例文を知りたい
条件:
- H2見出しを8〜10個
- 各見出しに説明を1〜2行つける
- 最後にFAQを5つ入れる
- 「プロンプトエンジニアリング」の専門的な話は深掘りしすぎない
検索意図を外さないために、読者像と扱わない範囲も指定します。
9. ブログ導入文のプロンプト
記事の冒頭文を作る例です。
次のブログ記事の導入文を作ってください。
記事タイトル: ChatGPTプロンプト例文集
読者: コピペできる指示文を探している初心者
条件:
- 250字程度
- この記事で何がわかるかを入れる
- 不安をあおらない
- 自然な日本語
導入文は長すぎると読まれにくいので、文字数を指定すると調整しやすくなります。
10. タイトル案のプロンプト
記事タイトルや見出し案を出したいときに使います。
次のキーワードを使って、ブログ記事タイトル案を15個出してください。
キーワード: ChatGPT できること
条件:
- 初心者向け
- 検索意図がわかる
- 32文字前後
- 似た案を避ける
- クリックをあおりすぎない
タイトル案はそのまま使うより、検索意図や既存記事との重複を確認して選びます。
11. メタディスクリプションのプロンプト
記事の抜粋文や検索結果向け説明文を作る例です。
次の記事内容をもとに、メタディスクリプションを3案作ってください。
条件:
- 90〜120字
- キーワード「ChatGPT プロンプト」を自然に入れる
- この記事でわかることを具体的に書く
- 誇張表現は避ける
記事内容:
"""
[ここに記事の要点を入れる]
"""
SEO向けの文章でも、実際の内容と違うことは書かないようにします。
12. SNS投稿のプロンプト
記事やサービスをSNSで紹介したいときの例です。
次の記事を紹介するSNS投稿文を5案作ってください。
記事テーマ: ChatGPTプロンプト例文集
条件:
- 140字以内
- 初心者向け
- あおりすぎない
- 絵文字は使わない
- ハッシュタグ案を2つつける
SNS投稿は、強い断定や事実と違う表現が混ざりやすいので確認します。
13. 勉強用のプロンプト
学習の補助として使う例です。
JavaScriptのPromiseを勉強しています。
初心者向けに説明してください。
条件:
- たとえ話を入れる
- サンプルコードを1つ入れる
- 最後に理解確認の問題を3問出す
- 私の回答に対してフィードバックする前提で進める
答えだけをもらうのではなく、説明、練習、フィードバックまでセットにすると学びやすくなります。
14. 用語説明のプロンプト
専門用語をやさしく説明してもらう例です。
次の用語を、Web制作初心者にもわかるように説明してください。
用語: API
条件:
- まず一言で説明する
- たとえ話を入れる
- Webサイトでの使い道を1つ入れる
- 300字以内
用語説明では「誰向けか」を指定すると、難しさを調整しやすくなります。
15. コード説明のプロンプト
コードの意味を理解したいときの例です。
次のコードを、初心者向けに説明してください。
条件:
- 全体で何をしているか先に説明する
- 重要な行を1つずつ説明する
- 初心者が間違えやすい点を補足する
- 改善できる点があれば最後に書く
コード:
"""
[ここにコードを入れる]
"""
長いコードは一度に全部渡さず、関数やファイル単位で分けると確認しやすくなります。
16. エラー相談のプロンプト
エラー原因を相談するときは、情報をまとめて渡します。
次のエラーの原因候補と確認手順を教えてください。
やりたいこと:
[期待する動き]
実際の状態:
[起きている問題]
エラーメッセージ:
"""
[ここにエラー文]
"""
コード:
"""
[ここに関係するコード]
"""
条件:
- 原因候補を可能性が高い順に並べる
- 確認コマンドや確認箇所も書く
- 断定しすぎない
エラー相談では、環境、バージョン、再現手順もあるとより調べやすくなります。
17. HTML/CSS相談のプロンプト
Web制作の表示崩れを相談する例です。
次のHTMLとCSSで、レイアウトが崩れます。
原因候補と直し方を教えてください。
期待する表示:
[どう表示したいか]
実際の表示:
[どう崩れているか]
HTML:
"""
[ここにHTML]
"""
CSS:
"""
[ここにCSS]
"""
条件:
- 初心者向けに説明する
- 修正例も出す
- 確認すべきCSSプロパティを挙げる
CSSが効かない場合は、CSSが効かない原因まとめ もあわせて確認すると整理しやすいです。
18. 表作成のプロンプト
情報を表に整理したいときに使います。
次の内容を、比較表にしてください。
比較したい項目:
- 無料版
- 有料版
表の列:
- 向いている人
- できること
- 注意点
- 確認すべき公式情報
条件:
- 初心者向け
- 断定しすぎない
- 最新情報は公式確認が必要と書く
表にすると、記事内の比較やチェックリストに使いやすくなります。
19. チェックリスト作成のプロンプト
作業の抜け漏れを防ぎたいときの例です。
ブログ記事を公開する前のチェックリストを作ってください。
条件:
- SEO
- 読みやすさ
- 内部リンク
- 画像
- 誤字脱字
- 古い情報
出力形式:
- カテゴリごとに分ける
- 各項目は短く
- 重要度を高・中・低でつける
繰り返し使う作業は、チェックリスト化すると便利です。
20. データ分析のプロンプト
表やCSVを読み取って整理したいときの例です。
このCSVを分析してください。
知りたいこと:
- 売上が高い月トップ3
- 前月比で大きく伸びた月
- 外れ値の可能性があるデータ
- グラフにするなら向いている形式
条件:
- まず全体傾向を説明する
- 計算した項目を明示する
- 不明な点は推測せず質問する
データに個人情報や社外秘情報が含まれる場合は、アップロード前に会社のルールを確認します。
21. 画像を説明してもらうプロンプト
スクリーンショットや図を見せて相談する例です。
この画像を見て、内容を説明してください。
知りたいこと:
- 何が写っているか
- 気になる点
- 改善できそうな点
- Web制作の観点で確認すべきこと
条件:
- 断定できないことは推測と書く
- 個人情報が見えている場合は指摘する
画像内に住所、氏名、メールアドレス、管理画面URLなどが含まれていないか注意します。
22. 画像生成アイデアのプロンプト
アイキャッチやSNS画像の案を考える例です。
次のテーマで、ブログ用アイキャッチ画像の案を5つ出してください。
テーマ: ChatGPTプロンプト例文集
読者: ChatGPT初心者
条件:
- ビジネス寄り
- 文字を入れすぎない
- 暗すぎない
- 画像生成AIに渡せるプロンプトも作る
- 商標や実在人物を使わない
画像を公開する場合は、著作権、商用利用、人物・商標の扱いを確認します。
23. 調査用のプロンプト
調べ物の最初に、論点を整理する使い方です。
「AI検索時代のSEO」について調査します。
最初に確認すべき論点を10個に分けてください。
条件:
- 公式情報で確認すべき項目を入れる
- 推測と事実を分ける
- 記事にする場合の見出し案も出す
- 最後に追加で調べるべきキーワードを挙げる
調査では、ChatGPTの回答を最終情報にせず、公式ページや一次情報を確認します。
24. 深掘り質問のプロンプト
最初の回答が浅いときは、深掘り質問をします。
今の回答をもとに、さらに深掘りしてください。
追加してほしいこと:
- 具体例を3つ
- 初心者が誤解しやすい点
- 反対意見や注意点
- 実務で使う場合のチェックポイント
一度のプロンプトで完成させるより、会話しながら調整すると使いやすくなります。
25. 回答を改善するプロンプト
出てきた回答をそのまま使いにくいときの例です。
今の回答を改善してください。
改善したい点:
- もっと短くする
- 初心者向けにする
- 具体例を増やす
- 見出しをわかりやすくする
- 断定が強いところをやわらかくする
「よくして」だけでなく、どこをどう変えたいかを指定します。
26. NG例を直すプロンプト
プロンプトがうまく伝わらないときは、ChatGPTに改善してもらう方法もあります。
次のプロンプトを、よりよい指示文に直してください。
元のプロンプト:
"""
いい感じにブログを書いて
"""
改善条件:
- 目的、読者、条件、出力形式を入れる
- 初心者でも使いやすい
- コピペして使える形にする
雑な依頼を改善する練習にもなります。
プロンプトを書くときの注意点
プロンプト例を使うときは、次の点に注意します。
- 個人情報、顧客情報、パスワード、APIキーを入力しない
- 会社の機密情報や未公開情報をそのまま入れない
- 回答をそのまま公開しない
- 最新情報や数字は公式情報で確認する
- 法律、医療、金融などの判断をAIだけで決めない
- 著作権や商用利用に関わる内容は別途確認する
OpenAIのデータコントロールについては、公式の Data Controls FAQ も確認してください。
プロンプト例文FAQ
プロンプトは長いほうがいいですか?
必ずしも長ければよいわけではありません。目的、前提、条件、出力形式が入っていれば、短くても十分です。複雑な作業は長いプロンプトに詰め込まず、分けて依頼します。
毎回同じテンプレートを使ってもいいですか?
使って大丈夫です。メール作成、記事チェック、要約など、繰り返す作業はテンプレート化すると安定します。ただし、読者や目的に合わせて条件は調整します。
ChatGPTの回答が思ったものと違うときは?
追加で条件を伝えます。「もっと短く」「表にして」「初心者向けに」「具体例を増やして」のように、どこを直したいかを指定します。
プロンプト例をそのまま使えば正確な答えになりますか?
いいえ。プロンプトを工夫しても、回答が必ず正確になるわけではありません。重要な情報は公式サイトや一次情報で確認してください。
プロンプトエンジニアリングとは違いますか?
この記事はChatGPTで使いやすい例文集です。プロンプト設計の考え方やAIアプリ開発での指示設計は、別記事の `プロンプトの書き方` や `プロンプトエンジニアリング` で詳しく扱います。
参考リンク
- Prompt engineering best practices for ChatGPT – OpenAI Help Center
- How do I create a good prompt for an AI model? – OpenAI Help Center
- Best practices for prompt engineering with the OpenAI API – OpenAI Help Center
- ChatGPT Capabilities Overview – OpenAI Help Center
- Data Controls FAQ – OpenAI Help Center
まとめ
ChatGPTのプロンプトは、目的、前提、条件、出力形式を具体的に書くと使いやすくなります。
文章作成、要約、翻訳、メール、ブログ、SNS、勉強、コード相談、Web制作、データ分析など、よく使う作業はテンプレート化しておくと便利です。
ただし、プロンプト例を使っても回答が必ず正しいとは限りません。公開する文章、仕事で使う情報、専門的な判断、個人情報や機密情報に関わる内容は、人間が確認しながら安全に使いましょう。