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Antigravity CLIの使い方|Gemini CLI移行後の導入・モデル・権限設定

Google Antigravity CLIの使い方を解説。Gemini CLI移行後のmacOS・Linux・Windowsへの導入、agy、認証、モデル選択、非対話実行、Skills、CI・権限の安全設計まで紹介します。

この記事の目次
  1. 結論:まず対話モード+確認ありで使い、非対話実行は読み取り処理から始める
  2. Antigravity CLIとは?
  3. Gemini CLIから何が変わった?
  4. macOS・Linuxへインストールする
  5. Windowsへインストールする
  6. PowerShell
  7. コマンドプロンプト
  8. 初回起動と認証
  9. ワークスペースの信頼とは?
  10. よく使うスラッシュコマンド
  11. 利用できるモデルを確認する
  12. 最初に試す読み取り専用の依頼
  13. Webアプリのバグ修正を依頼する
  14. シェルモードを使う
  15. 非対話モードで1回だけ実行する
  16. 終了コードと出力をスクリプトで扱う
  17. CIで使う場合の安全な構成
  18. 権限確認を省略しない
  19. 設定ファイルの場所
  20. Skillsで繰り返し作業を定義する
  21. Webサイト保守での活用例
  22. リンク切れ候補を調査する
  23. 依存更新の影響を読む
  24. アクセシビリティのコードレビュー
  25. リリースノートを作る
  26. モデルを使い分ける
  27. よくあるトラブル
  28. agyコマンドが見つからない
  29. 認証画面が開かない
  30. モデルが選べない
  31. ファイル変更の確認が多い
  32. 旧Gemini CLIの設定が反映されない
  33. あわせて読みたい記事
  34. よくある質問
  35. まとめ
  36. 参考リンク

Antigravity CLIは、GoogleのAIコーディング環境をターミナルから利用するためのCLIです。リポジトリの調査、ファイル編集、コマンド実行、モデル選択、非対話実行などを行えます。

2026年に個人・無料ユーザー向けのGemini CLIとGemini Code Assist IDE拡張からAntigravity CLIへの移行が案内されたため、古いGemini CLIの記事やコマンドだけを参考にすると、現在の導入手順と合わない場合があります。

この記事では、macOS・Linux・Windowsへのインストール、初回認証、ワークスペースの信頼、モデル選択、対話・非対話実行、Webアプリの調査・テストへの使い方、危険な権限設定を避ける方法を解説します。

情報確認日:2026年7月11日(日本時間)

結論:まず対話モード+確認ありで使い、非対話実行は読み取り処理から始める

この記事の結論

  • CLIコマンドはagy
  • 初回はGoogleアカウントまたはGoogle Cloudプロジェクトで認証する
  • agy modelsで利用可能なモデルを確認する
  • 未知のリポジトリではワークスペースを信頼せず、読み取り中心で確認する
  • --dangerously-skip-permissionsを通常の開発PCで使わない

Antigravity CLIとは?

Antigravity CLIは、GoogleのAntigravity環境をターミナルから利用するためのコーディングエージェントです。自然言語で依頼し、プロジェクト内のファイルを調査したり、変更を作成したり、テストやビルドを実行したりできます。

主な利用方法です。

  • 対話セッションでコードについて相談する
  • リポジトリの構造やデータフローを調査する
  • バグ修正やテスト追加を依頼する
  • 利用モデルを切り替える
  • プロンプトを1回だけ実行する
  • スクリプトやCIから非対話で実行する
  • Skillsを使って繰り返し作業を定義する

Gemini CLIから何が変わった?

Googleは2026年5月20日、個人・無料ユーザー向けのGemini CLIとGemini Code Assist IDE拡張をAntigravity CLIへ移行する方針を案内しました。該当するリクエスト提供は2026年6月18日に終了すると発表されています。

Google Standard、Enterprise、APIキーを使う構成などは契約や提供条件が異なる場合があります。現在のアカウントで利用できる製品、モデル、上限は、公式の移行案内と管理画面で確認してください。

旧Gemini CLIの記事を削除する必要はありません。過去の利用者向けに移行情報を追加し、新しい導入・設定・コマンドはAntigravity CLIの記事へ集約すると、情報を探しやすくなります。

macOS・Linuxへインストールする

公式インストールスクリプトを実行します。

curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash

新しいシェルを開き、バージョンを確認します。

agy --version
agy --help

コマンドが見つからない場合は、インストーラーが追加したPATHと、利用中のシェル設定を確認します。公式インストーラーの内容を確認してから実行したい場合は、URLをブラウザやcurlで表示し、保存後に実行してください。

Windowsへインストールする

PowerShell

irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex

コマンドプロンプト

curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

組織管理のPCでは、外部スクリプト実行が禁止されている場合があります。管理者ポリシーを回避せず、許可されたインストール方法を確認してください。

初回起動と認証

作業したいGitリポジトリへ移動し、起動します。

cd /path/to/your-project
agy

初回起動では、主に次を設定します。

  1. GoogleアカウントまたはGoogle Cloudプロジェクトで認証
  2. 利用条件の確認
  3. 表示テーマの選択
  4. 現在のワークスペースを信頼するか選択
  5. 利用するモデルや初期設定の確認

ワークスペースの信頼とは?

リポジトリには、AIへの指示ファイル、スクリプト、依存パッケージ、タスク設定が含まれます。未知のリポジトリを信頼すると、意図しないコマンドや外部通信が提案・実行される可能性があります。

自分が管理していないプロジェクトでは、最初にファイルを読み取り専用で確認し、install script、Git hooks、設定、シンボリックリンク、秘密ファイルを調べてください。

よく使うスラッシュコマンド

コマンド 用途
/help 利用できるコマンドとヘルプを表示
/config 現在の設定を確認・変更
/settings ユーザー設定を確認
/model セッションで使うモデルを選択
/quit セッションを終了
! シェルモードへ切り替える

利用できるコマンドはバージョンで変わる可能性があります。/helpを基準に確認してください。

利用できるモデルを確認する

agy models

表示されるモデルは、アカウント、プラン、リージョン、Google Cloudプロジェクトによって異なる場合があります。記事やサンプルに書かれたモデル名をそのまま使わず、自分の一覧から選びます。

起動時にモデルを指定する例です。

agy --model "MODEL_NAME_FROM_AGY_MODELS"

対話セッション内では/modelから切り替えます。高速モデルは探索や単純修正、高性能モデルは複雑な設計や長い検証というように使い分けます。

最初に試す読み取り専用の依頼

いきなり「全部直して」ではなく、変更なしの調査から始めます。

このリポジトリをまだ変更せず、次を調べてください。

- アプリの起動点
- フロントエンドとAPIのディレクトリ
- 認証の実装場所
- テストコマンド
- ビルドコマンド
- 環境変数の名前だけ(値は表示しない)
- 変更してはいけない生成ファイル

確認したファイルと未確認事項を分けて報告してください。

結果が正しいか自分で確認し、プロジェクトのルールやテストコマンドを指示ファイルへ整理します。

Webアプリのバグ修正を依頼する

再現、原因調査、テスト、最小修正という順序を指定します。

検索画面で空の検索語を送信するとローディングが終了しない問題を修正してください。

手順:
1. 関連コードと既存テストを調査
2. 問題を再現するテストを追加
3. 原因を説明
4. 最小の修正を実装
5. 関連テスト、typecheck、lintを実行

制約:
- 依存追加なし
- API仕様変更なし
- 検索機能以外のリファクタリングなし
- push、deployなし

最後に変更ファイル、テスト結果、残る制約を報告してください。

エージェントが提案したコマンドと差分を確認してから許可します。特にパッケージ追加、削除、外部ネットワーク、Gitの履歴変更は慎重に確認してください。

シェルモードを使う

!でシェルモードへ切り替えられる場合があります。通常のターミナルコマンドを実行するため、現在のディレクトリと副作用を確認します。

git status --short
git diff --check
npm run typecheck
npm run test -- --runInBand

AIの指示どおりに未知のコマンドをコピー実行しないでください。curl | sh、削除、force push、権限変更、秘密情報の表示、外部アップロードは内容と送信先を確認します。

非対話モードで1回だけ実行する

-pを使うと、プロンプトを渡して1回の処理として実行できます。

agy -p "このリポジトリのテストコマンドと主要ディレクトリを調べ、ファイルは変更せずMarkdownで要約してください。"

非対話モードはスクリプトやCIへ組み込みやすい一方、承認をどう扱うかが重要です。最初は読み取り専用のレポート生成から使います。

終了コードと出力をスクリプトで扱う

レポートをファイルへ保存する例です。

#!/usr/bin/env bash
set -euo pipefail

mkdir -p reports

if agy -p \
  "現在の差分を読み取り専用でレビューし、重大な不具合、不足テスト、未確認事項をMarkdownで返してください。" \
  > reports/antigravity-review.md; then
  echo "review completed"
else
  echo "review failed" >&2
  exit 1
fi

CLIが進行ログと最終出力をstdout・stderrへどう分けるかはバージョンで確認します。機械処理する場合は、構造化出力オプションが提供されているかagy --helpを確認してください。

CIで使う場合の安全な構成

Pull Request
  ▼
一時CIランナー
  ├─ 対象コミットをcheckout
  ├─ 読み取り専用または限定書き込み
  ├─ 本番秘密なし
  ├─ ネットワーク許可先を限定
  ├─ agy -p でレビュー
  ├─ レポートを成果物へ保存
  └─ 自動merge・deployは行わない

次の制限を入れます。

  • Fork由来のPull Requestへ秘密を渡さない
  • 短期トークンと最小権限を使う
  • 実行時間と利用量に上限を設ける
  • 外部コマンドとネットワークを制限する
  • 生成したコメントや差分を人間が確認する
  • CIランナーをジョブ終了後に破棄する

権限確認を省略しない

Antigravity CLIには、権限確認を省略する危険なオプションが用意されています。--dangerously-skip-permissionsは、通常の開発PC、ホームディレクトリ、本番資格情報を持つサーバーで使わないでください。

自動化で承認を出せない場合は、次を先に行います。

  • 読み取り専用タスクへ限定する
  • 使い捨てコンテナまたはVMへ隔離する
  • 必要なファイルだけをマウントする
  • ネットワークを無効または許可先限定にする
  • 秘密情報を渡さない
  • 通常のスクリプトでできる処理はAIに任せない

設定ファイルの場所

Antigravity CLIのユーザー設定は、公式Codelabでは次の場所が案内されています。

~/.gemini/antigravity-cli/settings.json

移行期には旧Gemini関連のディレクトリ名が残る場合があります。手動編集前にバックアップし、/settings/configで変更できる項目を優先します。

秘密情報を設定ファイルへ直接書かないでください。

Skillsで繰り返し作業を定義する

Antigravity Skillsを使うと、特定のレビュー、ドキュメント生成、デプロイ前確認などの手順を再利用できます。Skillへ含める内容の例です。

  • いつ使うSkillか
  • 必要な入力
  • 参照するファイル
  • 実行してよいコマンド
  • 禁止操作
  • 出力形式と完了条件

外部から取得したSkillはコードと同じようにレビューします。シェルスクリプト、外部URL、秘密ファイルの参照、公開・削除操作がないか確認してください。

Webサイト保守での活用例

リンク切れ候補を調査する

リポジトリ内のMarkdownやHTMLから外部リンク一覧を作り、確認対象だけをレポートさせます。ネットワーク確認は許可先と件数を制限します。

依存更新の影響を読む

lockfile変更、破壊的変更、非推奨API、必要テストを調べます。自動アップデートとmergeは別の承認ステップにします。

アクセシビリティのコードレビュー

フォームラベル、キーボード操作、フォーカス、ダイアログ、画像代替テキストの不足候補を確認します。実際のブラウザと支援技術による確認は人間またはE2Eテストで補います。

リリースノートを作る

Git差分やPull Requestのタイトルから下書きを作り、公開前に担当者が内容と機密情報を確認します。

モデルを使い分ける

  • 高速モデル:ファイル探索、一覧化、短い要約
  • 標準モデル:通常のバグ修正、テスト追加、リファクタリング
  • 高性能モデル:複雑な設計、複数サービスの障害調査、重要レビュー

利用可能モデルはagy modelsを正とし、記事公開時に特定モデルを固定で推奨しすぎない方が、変更へ対応しやすくなります。

よくあるトラブル

agyコマンドが見つからない

ターミナルを開き直し、PATHとシェル設定を確認します。インストール先は公式インストーラーの出力を確認してください。

認証画面が開かない

ヘッドレス環境、プロキシ、ブラウザ設定、組織アカウントの制限を確認します。Google Cloudプロジェクトを使う認証方法も公式手順で確認します。

モデルが選べない

agy modelsで現在のアカウントに提供されるモデルを確認します。契約、リージョン、上限によって表示が異なる場合があります。

ファイル変更の確認が多い

いきなり確認を省略せず、タスク範囲を小さくし、信頼できるワークスペースか、設定と権限を確認します。

旧Gemini CLIの設定が反映されない

Antigravity CLIの設定場所と移行ガイドを確認し、旧コマンドや拡張機能を混在させないようにします。

あわせて読みたい記事

よくある質問

Gemini CLIは完全に使えなくなったのですか?

個人・無料ユーザー向け移行の案内と期限が発表されていますが、Google Standard、Enterprise、APIキー利用などは条件が異なる場合があります。自分の契約と公式移行案内を確認してください。

Antigravity CLIは無料で使えますか?

利用可能なプラン、モデル、上限はアカウントによって異なります。初回認証後の表示と公式料金・提供条件を確認してください。

VS Codeでも使えますか?

CLIはVS Codeの統合ターミナルから起動できます。IDE側のAntigravity機能や拡張との役割は、現在の公式案内を確認してください。

CIで自動修正させてもよいですか?

最初は読み取りレビューやレポート生成に限定してください。自動修正を行う場合も一時ブランチへ差分を作り、人間のレビューとテストを経てから統合します。

権限確認を毎回省略できますか?

危険な省略オプションはありますが、通常環境では使わないでください。タスクを小さくし、隔離環境と最小権限を用意する方が安全です。

まとめ

Antigravity CLIは、agyコマンドからGoogleのコーディングエージェントを利用するCLIです。インストール後は、初回認証、ワークスペースの信頼、agy modelsによるモデル確認を行い、まず読み取り専用のコード調査から試してください。

非対話実行やCIは便利ですが、承認省略を先に選ばず、一時環境、最小権限、ネットワーク制限、秘密情報の除外、タイムアウト、人間の差分確認を用意します。旧Gemini CLIの手順と混在させず、2026年の公式移行情報を基準に更新してください。

参考リンク